500文字小説『本の飼育室』

『本の飼育室』

 卵から孵った本がサナギになり、殻を破ってひらひらと舞い踊る。
 一冊がとさっと手に留まったのでぱらぱらとめくると、遠い国の戦争を伝えるルポルタージュだった。

(氷砂糖78粒)

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モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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