第157回競作、選評

 第157回競作『百年と八日目の蝉』

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○<百年と八日目の蝉7>(まつじ)
> おれたちは

どこが優れているのかうまく言語化できないのですが、一目惚れです。
べらんめえ調っぽい語り口で、語り手に生き物の強さみたいなものを感じました。
強さと儚さ、アンビバレントなものが同居しているように読め、面白いです。
正選。


△<百年と八日目の蝉9>(海音寺ジョー)
> りゆ婆が食べなくなった

前半すごくいいのに、後半はタイトルの説明のみに終始していて残念です。
次点。


○<百年と八日目の蝉10>(なぎさひふみ)
>永遠と玉響の

今回、ダイレクトに蝉について書かれたものは評価を下げ気味にしたのですが
この作品は「蝉」という単語を出してはいないものの蝉について描かれています。
難読漢字を使った単語が印象的で、印象派の絵画のような効果を出していて面白かったです。
印象派の絵画と書いてしまいましたが、受けるイメージは影絵のようです。
正選。


△<百年と八日目の蝉12>(空虹桜)
>漠々たる世界で

一行作品として飛びぬけて優れているとは思えませんが、
長く語りたくなりそうなタイトル(実際、今回は長いものが多かったですね)を
この短さで切りつけようとした心意気に。
次点。


×<百年と八日目の蝉14>(森野照葉)
> 百八蝉については諸説ある

括弧が二種類使われている意図が読めませんでした。
坂元輝氏、この作品で初めて知ったのですが、私の好みより上品ですね。
(まあ私はジャズというよりピアノインストを好んでいますが)
(よくわからないミーハーアピールすみません)
検索しても該当曲は見当たらないようなのですが、
実在の人物に括弧内、特に「」内を語らせるのは、どうにも説得力が欠けているように思えます。
どちらかというと、「アイデアの失敗」というよりは「演出の失敗」という感じです。
逆選。

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息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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