300字SS『そして、闇』

『そして、闇』

 エレクトリカルフェアリーのスパークちゃんは疲れ果ててしまいました。だってみんなあまりにも簡単にスパークちゃんを召喚してしまうから。スパークちゃんは西へ東へ、北へ南へ。いついかなる時でも呼ばれてしまうと応じてしまう律儀な性格です。
 けれどスパークちゃんは頑張りました。頑張っても頑張っても、それがスパークちゃんの仕事だと気付いてもらえることはほとんどありません。
 父なるサンダーは、現状を知って大いに哀しみました。そして怒りを露わにしたのです。たちまち空を暗雲が覆い、雷鳴が轟きました。
「パパ……」
 力ない笑顔でサンダーに抱きついたスパークちゃんは、ようやくぐっすりと眠りにつくことができたのでした。

(氷砂糖300粒)

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 企画「#Twitter300字ss」参加作品。
 お題テーマ:休

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モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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