500文字小説『手品』

『手品』

 嘘を書き連ねた紙を用意します。
 折りたたみます。
 折りたたみます。
 折りたたみます。
 この小さな箱に詰めます。
 箱にふたをしてキスをします。
 箱のふたを開けます。
 紙が消えています。
 箱を裏返します。
 地球を折りたたみます。
 折りたたみます。
 折りたたみます。
 箱に詰めます。
 マッチで火をつけます。
 箱は消え、恋人が現れます。
 キスをします。
 私と恋人の他には何もありません。

(氷砂糖190粒)

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Author:こおり
モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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