500文字小説『ひとみ』

『ひとみ』

 幸福の王子の目にはめ込まれていた青い宝石は、貧しい親子の手から宝石商の手に渡り、巡り巡ってある国にありました。
 第一王子の誕生に沸き立っていた国。王は手に入れた大粒の宝石を、王子の冠に飾ることにしました。高い技能を持つ職人が作った冠は、それはそれは美しいものでした。
 王子の目は空と同じくらい青く、父親が退位したのち戴冠した新しい王は、大変優れた先読みの能力を持っていました。
 国が栄えたことは言うまでもありません。

(氷砂糖209粒)

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モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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