超短篇競作『あたたかさ、やわらかさ、しずけさ』

『あたたかさ、やわらかさ、しずけさ』

 カプセルに体を閉じ込めて圧縮する手筈を整えた。実験と称した態のいい自死だ。けれどその矢先、カプセルを飲みこんでくれる予定だった母が事故死。ばたばたとした葬儀とそれに伴う作業。忙殺されることは辛さを忘れさせてくれるんだと思い出す。
 火葬場。
 待ち時間は長く、母の膣に挿入されたまま焼き上げてもらえばよかったなと思う。

(氷砂糖158粒)
----

 500文字の心臓第151回競作投稿作。
 ○×
 

コメントの投稿

非公開コメント

注目情報
競走馬ロックキャンディ号の応援サイトではございませんのでご注意ください。
ブログ内検索
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール

こおり

Author:こおり
モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

KDP始めたよ!
RSSリンクの表示
リンク
Booklog