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500文字小説『最後の人類』

『最後の人類』

 最後の一人は男性であった。遺伝子保存施設で保護されていた。
 施設職員は子孫を作ってもらおうとデザインクローンの女性を彼に送り込んだ。彼の交尾適齢期に作成した女性なので、まだ幼かった。人類の、特に男性の適齢期は長い。幼い女性もやがて適齢期になる。
 しかし、彼は女性を愛でるだけで歳を重ね、やがて満足に体も動かせなくなり、老衰で死亡した。
 デザインクローンの女性は、男性が死亡すると食事を摂れなくなり、衰弱死した。

(氷砂糖206粒)

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Author:こおり
モノカキ時は「氷砂糖」の筆名使用。
息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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