第143回競作、選評

 第143回競作『序曲』

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△<序曲6>(胡乱舎猫支店)
>波だけが囁く海面を月が煌々と照らす。

三段目が気にいったので次点を。
一、二段目は、情が入り過ぎてて自分に酔ってるようであまり好みではありませんが。


○<序曲8>(脳内亭)
> アセロらはハッパを巻いている。

詩的な飛躍のある展開で好ましかったです。
短くて潔いとも思います。
この結末は、タイトル処理として巧いなあと思いました。


○<序曲11>(まつじ)
> ライブや演劇の前売りのチケットを買うのも面倒で

「オレ」だし、乱暴というか荒い語り口なのに「あなた」で
なんだか「あなた」が好きなのねえ、愛ねえ、なんて微笑ましかったです。


×<序曲17>(瀬川潮♭)
>「序曲病ですね」

序曲要素が薄いというか、この症状だとなにかもっと他の病名の方がよさそうな気がします。
不治の病だろうと「辛さを和らげる」にはなんらかの手段がとれるでしょうに
治療者が最初から匙を投げていることを示すのはいかがなものか、とちょっと思ったり。
っていうのはまあ、難治性の病気を持つ私の私怨かもしれないですけど。

後半の穏やかな描写、これ自体は単体なら好ましく思えたかもしれないのですが、
なんだろう、前半との接続が巧くないのかな、
取って付けたような印象があって、全体としてはちぐはぐになっちゃったように思えます。

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息をしたり、寝たり、食べたり、音楽を聴いたり、500文字小説を書いたりしています。
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